人間の赤ちゃんは、未熟な状態で生まれてきます。誕生から約三カ月は完全な依存状態にあります。自分一人では生きられない赤ちゃん は、ヘルプを必要とする存在です。母親は、自分で自分の面倒がみられない子どもの、すべての生理的欲求にこたえます。
この時期の保護は、子どもの「できない」状態にもとづいての行為でしょう。子どもにかわって、保育者がそのすべての面倒をみるのです。
この時期の親の献身的な世話は、その後の子どもの人格形成に大きな影響を与えます。
たくさん抱かれて、声をかけられ、よく相手をされた子どもには、安定した情緒が育ちます。
この時期、充分に子どもとスキンシップをとることで、親のほうにも子どもに対する愛情や、しっかりと子育てをしようという心構えができてくるようです。
子どもの成長には目を見張るものがあります。子どもにできることが増えるにつれて、親の保護は「支配」へと姿を変えていきます。
危険なものに触れないように、親は「ダメ」を連発するようになります。指示や命令、禁止語が日々増えていきます。
この保護と支配の時期は、このあとに続く子どもの自主性の開発と自立を、うながすうえで、とても重要な意味のあるときです。
2016年11月11日金曜日
しごとを子育ての言い訳にしてはいけない
子どもが何か問題を起こすと、「親は共働きで:::」と、まるで両親が働いていることが子どもの問題をつくっているかのようによくいわれます。働いている母親は、そのことに罪悪感をもってしまいます(不思議とそれはいつも母親です)。母親が働いている家では、子どもがかまってもらえないために、それで子どもが問題を起こすという考え方が成り立つのです。
では、母親が専業主婦として家にいる家庭では子どもは問題を起こさないのかと言うと、そうではありません。問題は、親が働いているかどうかではないのです。
(中略)
もしあなたが働きたいのであれば、はっきりと働くことを選ぶことが大切で す。仕事と子育ての両方にしっかりと根をおろしましょう。そうすることで、自 分がいない間の子どもの世話をどうするかということも、しっかりと準備するこ とができます。同時に、子どもと一緒にいる時聞を仕事に邪魔されないような働 き方を工夫することができます。
・・・・・・子どもの心のコーチング 一人で考え、一人でできる子の育て方 菅原 裕子 (2007) 226頁より
私は、働きながら時間を有効に生かし、短い時間でも子どもときちんと向き合い、子育てをしているお母さんたちを見てきました。
働いていることを子育てにおける言い訳にする人は、逆に、職場では、子育てを仕事上の責任がとれない言い訳に使うことでしょう。
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