今、米国では、子どもに対する就学
前教育が、その後の人生に決定的な
影響を与えるという研究が注目を集
めています。そして、大事なのは、学力やIQ(知能指数)だけでなく、目
に見えない非認知スキルであること
がわかってきています。
右脳と左脳
右脳は「イメージ力」「直感力」「創造力」「記憶力」などを司る感覚脳です。 対して左脳は「言語力」「分析力」「思考力」などを司る論理脳です。 考える役目をする左脳よりも感覚する右脳の方が働くスピードが速く、大量に こなすことができる'性質を持っています。
利き脳
さらに、子どもが本来持っている力を100%発揮するためには、脳の配線の状態が大切です。
右脳と左脳とで脳の働きが異なっていることは皆さんもご存じだと思います。
利き手があるように、人それぞれ、「利き脳」というものがあります。
脳の構造は層になっていて折り重なっています。下に行くほど古い皮質で、 大脳新皮質といわれる新しい皮質は、脳の表面の3~4ミリ程度といわれます。 この新しい皮質は「論理脳」と呼ばれ、論理を司ります。逆に古い皮質は 「感性脳」と呼ばれ、感情や潜在意識の部分になるのです。
左脳が利き脳の人は論理脳しか使えないのに対し、右脳が利き脳の人たちは論理脳と感性脳の両方を同時に使うことができるという特徴があります。感性脳の情報は右脳と繋がっていて、古い皮質と左脳の大脳新皮質の聞には、 ほとんど回路らしいものはありません。つまり感性脳の機能は、右脳によって 発揮され、左脳には出ないのです。
論理脳と時ばれる大脳新皮質は、脳の表面の3~4ミリ の部分のことですから、左脳が利き脳の人は、本来持っている脳のほんの一部分しか 使っていないのです。
乳児期は皆右脳が利き脳ですが、成長するにつれてほとんどの子どもたちは左脳が利き脳になってしまいます。
赤ちゃんの頃はほぼ右脳だけで生きている状態です。 脳の働きを高めるためには、この右脳から育ち始める時期に、いかに発達の
手助けをしてあげることが大切です。たくさんのものを見せたり 触らせてあげましょう。たっぷり愛情のこもったスキンシップを
してあげることも、右脳の発達に良い刺激を与えます。
右脳の発達を助けてあげることは、そのまま左脳の発達にも繋がります。先に育つ右脳が土台となり、その上に育つ左脳の質も上がり 良く育つのです。脳が健やかに発達し力を発揮するため には、赤ちゃんの時期の右脳への刺激が大切です。
論理的に何が悪いか説明するよりも、「大事に触らないと可哀想だよ]
など 感情に訴えるような言葉かけの方が、子どもは素直に理解することができます。論理的に何が悪し、か説明するよりも、「大事に触らないと可哀想だよ」などと、感情に訴えるような言葉かけの方が、子どもは素直に理解することができます。
「臨界期」
脳の資質は6歳までに ほぼ決まってしまいます。 幼児期の教育が能力を引き出す鍵なのです。
「臨界期」とは、「一つのことに対する感受性が際立つて敏感になる時期」のこと です。敏感期や感受期とも呼ばれています。
敏感期は、分野に応じて迎える年齢や時期が異なります。そのタイミングを 知り上手に関わってあげることで、子どもたちの感受性が成長するお手伝いを してあげることができます。
脳にはそれぞ、れ役割を持つ領域があります。領域によって発達の時期は違い ますので、適切な時期に適切な刺激を与えてあげましょう。
視覚や聴覚などの感覚情報を処理する領域は、生後6ヶ月までという最も早い 時期に完成します。生後6ヶ月頃までに色彩豊かな絵を見せたり、色々な音を 聞かせてあげましょう。
1歳前後に後追いが現れますが、この時期は人や物を 思い出すイメージ力や言語を司る領域がよく発達します。お話をしてあげたり 読み聞かせをするなど、イメージや言語に良い刺激となるような取組みをして あげると良いでしょう。
1歳から3歳頃にかけて、いつも同じことにこだわる「秩序感」の臨界期を迎えます。 自分を取り巻く環境が安定した秩序を持っていることにこだわり、そこを 起点に行動したり仕組みを理解したりしているのです。秩序を重んじるこの時期は、「片付け」などの秩序に通じるしつけに 適しています。おもちゃ箱にシールを貼って「遊んだあとは、ここにパイパイ」 と整理整頓の習慣をつけてあげると、子どもも楽しんでお片付けに挑戦する ことができます。
五感に関する「感覚の敏感期」は6歳頃、「運動の敏感期」は3歳から7歳頃 など、時期に応じて成長を見守ってあげましょう。
幼児期は好奇心旺盛です。「どうしてどうして」を繰り返します。幼児期は学びたいという本能があり、常にもっ と好奇心を満たす環境はないかと退屈している状況です。小学校に入る頃にはあまり 「どうして?」と言わなくなりますが、それは学びたい時期が終わりつつあるということなのです。
0~6歳は、体の成長はもちろん、 脳の成長も凄まじい時期です。 体は、20歳くらいまで緩やかに 成長を続けますが、脳の90%は 6歳までにできあがります。 0~6歳の脳が急速に発達する時期は、 思考力も大きく伸びるのです。 この時期に、親が手をかけずに 遊ばせてばかりいると、 子供は生来持っていたはずの 優れた素質を失ってしまいます。
0~3歳はインプットを、3歳からはアウトプットを大切にしましょう。
サイコロジカルリミット
すべての人は 天才的能力を秘め ているのに、 平均的大人は5%くらいしか 持っている能力を 使っていないと言われています。
人がその能力を100%に発揮するには、「心の状態」が大切です。
「サイコロジカルリミット」という言葉をご存知ですか?
これは誰しも持っている心理的な限界のことです。
「自分はこのくらい しかできない」と考えていると、本当にそれ以上のことができなくなってしまいます。
子どもが、「自分はできないんだ」と思ってしまうと、本当にその子の能力が十分に発揮できな くなってしまいます。
「自分はすごい」と思うことができれば、子どもの能力は100%発揮できる状態になり、本来の能力を引き出すことができるようになります。
人間の意識には“潜在意識"と“顕在意識"があります。この2つの力関係は よく海に浮かぶ氷山に例えられます。海面に出ている一部分が顕在意識で、 海面下の見えない部分が全体の9割を占める潜在意識です。
体験したことや、かけてもらった言葉は潜在意識にどんどんたまっていき、 たくさんインプットされたものがその人の考え方や行動に影響を持つように なるのです。
子どもに満足がし、かない時でも、「なんでできないの?ダメな子ね!」 という ようなマイナスの言葉は避けましょう。マイナスの要素が潜在意識に刻まれる と、子どもは本当に自分がダメな子なんだと信じ込んでしまいます。
潜在意識にプラスの要素がたくさんあれば、問題にぶつかっても「自分なら できるJと良い方向に転換していくことができます。