2019年8月4日日曜日

多重知能理論(Multiple Intelligences=MI)

人間の「知能」を測定しようと言う試みは古くからありました。その多くは知能を「一つの指標(たとえばIQ)」で測ろうとしていましたが、一方で「一つの指標」だけで人間の知能が測れるのか、と言う疑問はつねにありました。さまざまな議論を経て生まれたのが、ハーバード大学教授のハワード・ガードナー氏による「多重知能(Multiple Intelligences=以下MI)」の理論です。

この理論の中核にあるのは、「知能は単一ではなく、複数ある」「人間は誰しも複数(現在は8つ)の知能を持っている。長所やプロフィールが個人によって違うように、人によってある知能が強かったり、ある知能が弱かったりする」という考え方です。

人間の知能についての研究はまだ完成されているわけではありませんが、このMI理論は現在、世界各国の教育現場やビジネスの世界で取り入れられています。

1.言語的知能
 話し言葉と書き言葉への感受性、言語を学ぶ能力、およびある目標を成就するために言語を用いる能力。
2.論理数学的知能
 問題を論理的に分析したり、数学的な捜査を実行したり、問題を科学的に究明する能力。
3.音楽的知能
 音楽パターンの演奏や作曲、鑑賞のスキルを伴う。
4.身体運動的知能
 問題を解決したり、何かを作り出すために、からだ全体や身体部位(手や口など)を使う能力を伴う。
5.空間的知能
広い空間のパターンを認識して操作する能力や、また、もっと限定された範囲のパターンについての能力。
文化が異なれば空間的知能の使われ方も多岐にわたる。
6.対人的知能
他者の気持ちや感情を理解し、良好な関係を築く能力。
7.内省的知能
 自分自身を理解する能力。自分自身の欲望や恐怖、能力も含めて、自己の効果的な作業モデルをもち、そのような情報を自分の生活を統制するために効果的に用いる能力。
8.博物的知能
 事例をある集団(より正しくは種)のメンバーだと認識し、ある種のメンバー間を区別し、他の近接の種の存在を認識し、そして、正式、非正式に、いくつかの種間の関係を図示するという能力