非認知能力とは?
人工知能(AI)が活躍すると言われている将来。あと何年もしないうちに今ある職業のうち結構な数の職種が消えてしまうそうです。「習ったことを習った通りできる力」というのは仕事にならなくなるようです。
我が子の良いところを伸ばして未来を生き抜く力をつけてあげたいと思います。
しかし、幼児教育に関しては色々な情報が溢れています。どのように子育てをしたら良いのか何が正解なのか悩みます。
今、幼児教育の分野では非認知能力というものが注目されています。
非認知能力とは、意欲やコミュニケーション力、創造力などペーパーテストでは測ることのできない力を指します。
これに対して、認知能力とは読み書き計算など、いわゆる従来からの学力と呼ばれるものに当たります。
非認知能力を伸ばすことで、人工知能が活躍する時代にもそれを活用して幸福な人生を送ることができると言われています。これまでの偏差値や知能指数で測ることができる頭の良さではなくて、地頭の良さが大切になってきます。 知能指数が高いからといって社会的成功を収めているわけではない、というデータも出ています。
では、非認知能力を伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでポイントとなるのが「目標を持って達成する力」、「感情をコントロールする力」、そして「人と関わる力」です。
この三つの力が合わさってこそ、これからの社会の中で幸せになることができます。そのためにはスキンシップや一緒に遊ぶなど様々な刺激を加え、愛情を伝えてあげることが大切です。焦ることなく子どもの発達を見守りサポートしましょう。
目標をもって達成する力
好奇心や翼を持ち自分を高める努力を継続する力です。勉強でも仕事でも最後までやり遂げてこそ一定の成果を得られます。感情をコントロールする力
自分や相手の気持ちに気がついたり自分の感情をコントロールできる力。感情を暴走させず理解してコントロールできれば、問題解決能力も高まります。
人と関わる力
他人への関心や他人とのコミュニケーション能力つまり社会性のことです。人は社会の中で生きる生き物です。他人と関わることを避けることはできません。ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルは、簡単に人工知能に取って代わられることはなさそうです。
偏差値よりも、非認知能力と言われるような協調性や人間関係の積極性を維持しながら、創造性、つまり自由に発想する喜び、好奇心を育み、主体的に学ぶ力や意欲をつける力が大切です。
そのために「感情をコントロールする力」が大切です。感情知性とは自分や他人の感情に気づき、何が感情を動かしているのか理解し、感情をコントロールし、感情を活用するという四つの力です。
子どもには、日頃から感情について考えさせる習慣をつけましょう。気持ちにフォーカスしましょう。
自分や他者の感情理解する力が大切です。勉強や仕事にはストレスや欲求不満がつきものです。しかし自分の感情が理解できればどのように行動をすれば良いのかが分かります。目の前のストレスや欲求不満を乗り越えられるようになります。勉強や仕事に対して意欲的になります。
子どもと一緒に日々の出来事を振り返って、「あの時はどう思ったの?」「パパやママはどういう気持ちだったと思う?」と話してみましょう。絵本を読んで「なんでこんな表情をしているんだろうね?」「この子は嬉しかったのかな?」と語り合うのも良いですね。
感情をコントロールする力を養うには、子どもが何かしたいけれど我慢できた時などにその事を褒めてあげると良いでしょう。やりたいという感情を我慢という形でコントロールできたということです。
感情を活用するには、感情をうまく利用しましょう。初めてやってみることを怖いと思うのではなくて行ったことがないから面白そうだなと肯定的な気持ちに切り替えてモチベーション上げたりして感情をうまく利用しましょう。
年齢別の育て方のポイント
1歳まではできるだけ好きなことをさせてあげましょう。自己中心的で当たり前の年頃です。子どものアクションを受け止めてあげましょう。
3歳にもなると少しずつ感情を司ることができるようになってきます。この時は安心感で満たしてあげましょう。才能の開花や社会生活への影響が大きい年頃です。
3歳から4歳頃になると社会性や他者への関心も出てきます。
参考記事 子どもの社会性の発達
罪悪感も育ち、好きなことばかりしていると大変なことになったり、責任が伴うこともあるとわかるようになります。このタイミングで生き物を一緒に育てるのも良いでしょう 。自分の命や生き物の命について考えることができるようになります。
5歳から6歳頃になると、きちんとやったら褒められるという感覚が育ちます。きちんとやると認めてもらえると認識できるようになります。いいことをしたら褒めることを意識しましょう。
ゲーム機や携帯電話、タブレットとの付き合い方
ゲーム機や携帯電話、タブレットとの付き合い方については議論の分かれるところですがあまり長時間を見せない方が良いです。特に3 D のものは避けましょう。立体視の情報処理能力は後天的なものです。小さいうちは3 D を長く見せない方が良いです。
記憶のネタが豊富だと人間力もアップします。未来に向かっての記憶があること、そして体験したことをストーリーとして再構築する力が大切です。
我が家の娘も、しばらく前から過去の事については何でも「昨日」といいます。
記憶の世界では、時間軸が曖昧で印象深いといつまでも新鮮だそうです。だから昨日のように感じやすいようです。ここで大切なのは体験したことをストーリーとして再構築する仕組みです。これを「自伝的記憶」と言います。
体験が再構築されると記憶のネタが豊富になるので他者とのコミュニケーションが取りやすくなります。さらに自伝的記憶が豊富だと自分とは何かという概念も作られます。私は何をする人かということを考える発端にもなります。
1日の振り返りを一緒にすると良いでしょう。
親と一緒に何かをしたという思い出は愛された実感につながります。
まとめると常に感情にフォーカスしつつ子どもが私は愛されているんだという気持ちが持てるように愛情を注ぐことが大切です。それが子どもの頭を良くすることにつながり、ひいてはこれからの時代を生き抜く力になります。
直接的な体験、五感を刺激するふれあい
脳の成長を助けるのは五感の刺激です。つかみ食べやスキンシップ、砂場での泥んこ遊びや大自然の音など、目からの刺激、匂い、音、感触、そして味など 、これらは全て脳の刺激になります。0歳から2歳は、特に五感の全部を刺激する体験を大事にしましょう。
無理をして色々なことを体験させなくても大丈夫。普段の公園遊びだって子どもの脳を刺激しているんですよ。可能な範囲で構いません。
その子のブームを尊重し、「目標を持ち、達成する力」を養おう
やりたいことを優先させてその子のブームを大切にしましょう。
好奇心や意欲を持ち自分を高める努力を継続する力です。勉強でも仕事でも最後までやり遂げてこそ一定の成果を得ることができます。
用事があっても子どもが今やってることを辞めたがらない時はどうしたらよいでしょう?
これからは何かをやり抜いた人が評価される時代になります。
成し遂げられる力が大切です。
親が何を言っても子どもが今やっていることを止めない時、親は困ってしまいますが、一方でこの子は何かを成し遂げようとしていると捉えることもできます。やめなくても大して困らないのであれば、子どもが満足するまでやらせてみましょう。
種はたくさんまいて大丈夫
子供の脳は脳細胞やシナプスを増やして、その後、必要なものだけに刈り込みしていくと言う特徴があります。幼児期に様々な刺激を与える事は、脳の可能性を広げて選択肢を増やすことにつながります。英語や音楽などの習い事や知育教育は、種をまいている、位の気持ちで取り組みましょう、子供が関心を示さなくてもあせらず、親子で楽しむことが大切です。
自己肯定感を高めましょう
また子どもの自己肯定感を高めることも大切です。
参考記事 自己肯定感を高める子育て
その子なりの成長を見守りましょう
発達には個人差があります。正解と言うのはありません。兄弟やお友達など他の誰かと比べてはいけません。本人なりのペースを見守りましょう。男の子は、女の子に比べると、言葉などコミニケーション能力の発達がゆっくりしがちです。子供がアピールしてきたときに、スルーするのではなく、しっかり反応してあげれば、着実に成長しますよ。
参考文献
コドモエ2018年10月号