親が「そろそろ家に帰ろうね」「おふろの時間だよ」と誘っても、激しくイヤイヤすることもあります。子どもの意思は大切にしてあげたいものの、一方で規則正しい生活を送るために、親が時間のコントロールをする必要があります。公園から帰る時間を守る、外から帰ったら手を洗う、夜寝る時間になったら布団に入るなど、一日のなかの節目で声をかけて、繰り返し実行することで身につきます。
自分でやりたい2歳児
イヤイヤは、「自分は自分なりの意思や欲求があって、ママやパパとは違う存在なんだ」という気持ちの芽生えです。これから主体的に生きていくための成長の証しです。
2才の特徴は何でも「自分で!」と言うようになることです。
なるべく成功できるようにこっそり手助けできるといいのですが、それができないときは、とりあえず子どもにやらせてみましょう。
子どもはできないので、悔しくて大泣きすることもあるかもしれません。
そんなときに、「ほら、やっぱりできないじゃない!」は禁句です。「頑張ったのに悔しいね」「もう少しだったね」と優しく言葉をかけながら、なぐさめてあげましょう。
まだ自己主張の表現方法が乏しい2歳児
なんでもかんでも「イヤ」で答える理由は、子ども自身が頭では物事を理解しても、言葉がまだついてきていないからです。
子どもの心の中には、いろんな思いがあり、それをうまく言葉で表現できないので、「イヤ」の2文字に全ての思いを込めています。
「何がイヤなの?」とは聞かないこと。
「イヤ!」「ダメ!」を連発されると、イライラすることもあるでしょうが、子どもは、けっして反抗しているのではないのです。ただ、「自分でやってみたい」「自分にやらせてほしい」と言いたいのです。
親のほうで言い換える
まだ自己表現力が乏しい2歳。親のほうで、「〇〇がほしかったんだね」「〇〇するのがいやなのね」「こわかったね」「かなしかったね」など、子どもの気持ちをくみ取りながら、かわりに言葉にしてあげるといいでしょう。ママやパパが代わりに表現してくれる言葉を聞いているうちに、子どもは、だんだんと、自分で表現できるようになります。
すぐには言えないでしょうが、繰り返し伝えたり、親が見本を見せてあげたりしているうちに言えるようになります。
子どもの感情表現力を育ててあげましょう。
子どもの気持ちを受けとめることの大切さ
しかし、子どもが何か要求してきて応えられないときは、まずは「○○が欲しかったんだね」「○○したかったんだね」と優しく受けとめることが大切です。要求を通してあげられない場合は、「○○だからできないの」と言葉で伝えましょう。
たとえ要求が通らなくても、子どもは、親に自分の気持ちを受けとめてもらえたことで安心します。
このようなかかわりを重ねていくと、そのうち子どもの一方的な自己主張は落ち着き、3~4才ごろから少しずつ我慢ができるようになっていきます。
子どもの気持ちに共感する
子どもの気持ちに寄り添って、「うれしいね」「頑張ったね」「悔しいね」「悲しいね」など、そのときどきの子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。親が心の中で思っているだけではダメです。必ず言葉に出して子どもに伝えてください。
こうしたことを繰り返していると、子どもは自分の気持ちに気づき、やがてその気持ちをその子なりの言葉にするようになります。子どもは親との関係の中で言葉を獲得していきます。
大声で叱らず、表情や声色で気持ちを伝える
大声で「ダメ!」と言うだけでは、解決にはなりません。子どもに注意するときは、眉間にしわを寄せたりワントーン声を低くしたりと、表情や声色を普段と変えながら「怒り」を伝えるのが効果的です。理由を説明してあげるといいでしょう。
「ごめんなさい」を強制しない・怒るべきことを見極める。
謝らないことに怒ったり、過去の怒りを持ち出すのはやめましょう。怒るときは、「今、やってしまったいけないこと」だけを怒るように心がけてください。そうすれば、子どもは、何がいけなくて怒られたのかが分かります。
それに対して、ごめんなさいを言うかどうかは、子どもの自由です。必要と感じたら謝ってきますし、そうしない子もいるでしょう。
イヤイヤ期に突入する時期には個人差がある
なお、イヤイヤ期に突入する時期は、個人差があります。自我の芽生えによって訪れるものなので、1歳児クラスの早い段階で出てくる子もいれば、2歳児後半になって出てくる子もいるでしょう。自我の芽生えは発達が早い、遅いということとは全く別です。
「ママ行っちゃうからね」はNG
「ママ、行っちゃうよ」というのは、子どもに嫌な印象を与えるだけで、親が子どもに言うことを聞かせようとしても、ほとんど効果がありません。
